- 読書した知識を人生で役立てたい
- キンドルを使って読書をしている人
- 将来、成功するために読書をしようと思った人
さっそく質問ですが、あなたは読書をして何を得ていますか?
多くの人は、得ている気になっていても、いざ本の内容について質問されると、
「書いてあったことを必死に思い出しながら棒読みしている」
なんてことになっているかもしれません。
自己啓発書とビジネス書をひたすら読み漁り、万能感に浸る。
しかし、フタを開けてみると結果にコミットが出来ていない。
時間だけが過ぎる。
以前の私もそうでした。
そこで今回は、確実に血肉化できる読書術と題して、
「読んだ本を血肉化し、あなたの人生に反映させる方法」を紹介します。
手順は大きく分けて5つ。
この手順さえ踏めば誰でも得た知識を思った通りに使うことができます。
どうせ読書するなら余すことなくあなたのモノにしましょう。
今回の記事は知識を使うことに特化しています。
本を読んでも血肉化しない原因は?
さっそく本題にいきたいところですが、
「人はなぜ読書しても身に付かないのか?」という原因をハッキリさせておきましょう。
どんなに良い方法を知っても、原因がわからなければ回避しようがありません。
人は忘れる生き物(エビングハウスの忘却曲線)
人は忘れる生き物です。
この事実は知っている方も多いかと思います。
そう、エビングハウスの忘却曲線の忘却曲線です。
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 9時間後には64%忘れる
- 1日後には74%忘れる
このように時間が経つほど記憶したはずの知識はどんどん忘れていきます。(この現象の対策は後述)
人はめんどくさがり屋(学びたいから本を読むけどそれ以上はちょっと…)
人は基本的にめんどくさがり屋です。
「よ~し、今回はまじでやる気出てきた!!」と、
一瞬やる気を出して一気に読み終えても、そこで力尽きます。
「まあ、意味はわかったぜ!!」と、
知識を得た気になってそこで試合終了といった具合です。
確かに多少の知識は得たかもしれません。
しかし、いくら本を読んだって行動を起こさなかったら、あなたの身の回りの世界は一ミリも変化しません。
めんどくさがって中途半端な取り組みをして満足している人は要注意です。(ノウハウマスターに多い)
自分の生活に応用できない(使い方がわからない)
読書で知識を得ても、どのようにして活かせばいいのかピンと来ない。
そういう方も目立ちます。
道具でもそうですが、どれだけ便利な道具でも使い方を知らなければそれはガラクタ同然です。知識もソレと同じことがいえます。
生活と知識を結びつける方法をわかって、初めて知識は血肉となるのです。
ノウハウコレクターになってしまっている(知識欲が満たされたら満足)
さきほどの話にも上がっていましたが、月に10冊くらい読書をしていると、「本を読んで知識を満たす」という行為で満足してしまう現象が起こることがあります。
これは、知識を得ることが目的化している状況です。
たくさん読むほどに既知の知識が増えてくるので、脳内の中では”人生を攻略した気分”になります。(お花畑状態)
知識魔人になれたとしても、
出来ることは「本の中身を棒読み」くらいです。
上手くいけば「雑学王」とかにはなれるかもしれませんが、その知識を応用することは容易ではないでしょう。
準備編:kindle式「知識を血肉化できる読書術」
さあ、ここからはキンドルを使って知識を血肉化する方法をお伝えしていきます。
この方法を実践することで、読書した内容はあなたの血となり肉となります。
ようするに、知識を体現できるようになるということです。
STEP1:本を開く前に最大限の好奇心を持つ
まずは、本を開く前に最大限の好奇心も持ちましょう。
ではどうすればよいか?
まずは、好奇心を持って読書をすることを意識してください。
本を開く前に
「この本を読むことで自分はどんな知識を手に入れられるのかな?」
「この本を読むことで自分の人生はどう変わるのかな?」
と、なりたい姿、知りたい知識などを思い描きます。
このときのポイントは、とにかく想像力をプラスの方向へ掻き立ててください。
想像力を働かせるために、本の帯の情報や本の表紙やタイトルなどを参考にしてください。
好奇心はあなたの大きな力になるのです。
逆に、
「成功したいから読む。」
「頭が良くなりたいから読む。」
といった動機で読書しても正直いってあまり良い効果は期待できません。
なぜなら、そのような読み方は「面白くないから」です。
面白くないものを読んでも血肉化には程遠いことをまずは理解してください。
STEP2:目次を読む
「STEP1」でありありと想像力を働かせたら本を開きましょう。
では、目次を見てみます。
ここでも想像の力を使います。
目次から、「内容」について想像します。
ここからが大きなポイントになります。
このときに浮かんできた「疑問」と「仮の答え」を書き出しておきます。(本文の中でも新しい疑問が出てきたら書き足す)
このように、「疑問」と「仮の答え」を持っておくことで、読書をしているあいだ、無意識にそれらの答えを本の中から探すようになります。
これの何がいいかといいか?
自分が持った「仮の答え」と「疑問」を、意図的に「答えがめちゃめちゃ気になる」状態にすることができるので、結果的に、情報を素通りしなくなる効果があるというわけです。
逆に、「疑問」と「仮の答え」を持っていないと、答えを見つけたときの感動や、間違ったときの驚きなどありませんから、すぐに忘れることになるでしょう。(読書しても内容が思い出せないという人に多い)
STEP3:まえがき/あとがきを読む
次に、まえがき、あとがきを読んでいきます。
まえがきには、筆者が一番伝えたい内容が要約して書かれているので、本への理解度がグッと高まります。
あとがきには、筆者が一番伝えたい内容に対しての想いが書かれていることが多いので、その本を読むことに対する熱量が上がり、これもまた理解度UPの助けになります。
はい!お待たせしました。
ここまでやって、やっと本文に入ります。
これらを加味した状態で読み進めていくとわかると思いますが、本文の理解度と読書スピードが格段に上がっていることが実感できると思います。
この状態は、「子どもがゲームに夢中になっている状態」が疑似的に再現されているようなものなので、高い集中力と好奇心をもって本と向き合うことができるのです。
本文編:kindle式「知識を血肉化できる読書術」
STEP1:本文を読む
ここから本文を読み進めていきます。
本文を読むときは、先ほど目次で作った「疑問」の答えを探すように読みます。
ただし1つだけ注意点があります。
それは、飛ばし読みをしないことです。
欲しい情報だけ抜き取るような速読まがいのことをしている人がいますが、おすすめしません。
その理由は以下のようなことが挙げられます。
- 求めた知識以外の発見がなくなる
- 前後の情報がないので浅いインプットになる
- 自分に都合の良い情報ばかり集めてしまい知識が偏る
とはいえ、情報を抜き取る読み方をしてもいいケースもあります。
それは、「すぐにその情報を使いたい人」や「ブログに書く情報の精度を高めたい」ときなど、限定的な使い方をする場合に限られます。
ただ、飛ばし読みはNGと言いましたが、ハイスピードで流し読みはOKです。
なぜなら、同じようなジャンルの本をたくさん読んでいると、知っているの知識が増えていくからです。
既知の知識をくそまじめに毎度読んでいても、新たな発見はないので、復習感覚で読み流してしまいましょう。
STEP2:気になる部分や知りたい部分にマーカーを引きまくる
ここからがキンドルの本領発揮です。
気になる場所や知りたい場所にアンダーラインをとことん引きましょう。
マーカーは引きすぎるくらいがちょうどいいです。
引きすぎたとしても、後から消すことができるで、遠慮せずどんどん引いていくのがコツです。(スマホ版キンドルならアンダーラインを色分けができます)
マーカーを引く場所の目安としては、
- 新しい疑問
- 「疑問」の答え
- 「仮の答え」の答え
- 読んでワクワクした部分
- 人に教えたいと思った知識
など、とにかくあなたが「イイね!」と思ったところを自由にマーキングしていきます。
「マーカーが多いと見にくくなる」
「大事なことがわかってないから多くなる」
といった意見をたまに耳にしますが、全く気にする必要はありません。
マーカーの数は、あなたの伸びしろの数です。
そのマーカーたちが、あなたの血肉となったとき、真っ白にすればいいのです。
マーカーした知識を使える形にするためには、次の「STEP3」で解説します。
STEP3:キンドルの「メモとハイライト」機能で無限コピぺ(裏技)
キンドルのサービスとして「メモとハイライト (外部リンク)」という機能があるのはご存じでしょうか?
「メモとハイライト」を使うことで、あなたがマーカーを引いた部分が全て表示されます。
この機能の最大の魅力は、コピペし放題という点です。
(kindleアプリではコピペの量に制限があったり、そもそもコピーができないようになっているものも多いです)
この機能を使うことで、容易に自分がマークした文章たちを移すことができます。
コピペする媒体ですが、「OneNote」をおすすめしています。(「OneNote」についてはSTEP4にて後述)
STEP4:自分専用ノートを作成
「STEP3」で紹介した方法でコピーしたものをどこにペーストするか?
使いやすければ正直なんでもいいのですが、私は「OneNote(ワンノート)」を強くおすすめしています。
OneNoteを強くおすすめする理由は、
- 自分で作ったNoteを簡単に共有できる
- 細かく階層化できてかなりキレイに整理できる
- 文字で検索ができるから読みなおしたいページにすぐジャンプできる
といったことが挙げられます。(もちろん他にもたくさんのメリットはあるのですが、ここでは触れません。)
ちなみに、私はいつもこんな感じでまとめています。
「いきなりまとめるのは難しそう」と思う方は、以下のまとめ方を参考にしてください。
- とりあえず目次をコピペして見出しにする
- タメになる文章をマーカーして、見出し該当箇所にコピペする
- 自分がわかりやすいように自分の言葉でまとめる
このような流れが、簡単かつキレイにまとめる方法です。
慣れてこれば自分がもっとやりやすい方法が見つかりますので、試行錯誤してみてください。
STEP5:ToDoの作成
ToDoの作成。
本記事において、一番重要な作業です。
今までの作業は「STEP5」のためにあるといっても過言ではありません。
それが「ToDo」の作成です。
この方法は、前田裕二(著)の「メモの魔力」からヒントを得ました。
ただし、メモの魔力と違い、めちゃくちゃ簡単です。
「あっという間に作成できてすぐに行動にコミットできる」というのが最大の魅力です。
【ToDo】を作ることにより、やることが明確化します。
やることが明確化すると取り組みやすいです。
取り組むとレベルアップします。
では、ここから「ToDoリストの作り方」を紹介します。
ToDoリストを作るにあたってのポイントは2つあります。
- OneNoteで作ったノートを読み返してToDoを考える
- 考えたToDoを「why(なぜ)」やるのか、「when(いつまでに)」達成するかを書く
この2つを詳しくみていきましょう。
1.OneNoteで作ったノートを読み返してToDoを考える
OneNoteで作ったノートをもう一度読み返してみてください。
これらはまだ「知識」の状態です。
あなたが知りたかった「疑問の答え」や「知りたかった事」が詰まっています。
では、それを知ってどうするか?
これを考えるのです。
例えば、私は「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」を読んでノートを作って読み返し、以下のようなToDoを作りました。
・バズった本の解説本を出す
・オーバーリアクションを心がける
・デメリットを裏返す、マイナス言葉を裏返す
・ラテラルシンキングの練習問題を印刷して一ヶ月に一回チャレンジする
このようにして、一冊読むたびになにかしらのToDoを作っていきます。
2.ToDoを「why(なぜ)」やるのか、「when(いつまでに)」達成するかを書く
ToDoに対して「why(なぜ)」と「when(いつまでに)」を書くことにより、目的を明確にし、結果を検証できるようにします。
なので、ToDoを作るときは以下のようにしてください。
ToDo:1日10人、自分から挨拶する
why(なぜ):人見知りを改善するにはまずは場数を踏むといいから
when(いつまでに):1か月の間、仕事の日
このように、ToDoを実行する目的を定義することで、「1日10人挨拶する」を淡々とテキトーに済ませないように出来るようになります。
ToDoリストに関しても、自分が管理しやすいモノに書けばいいのですが、おすすめの1つとして、Googleの「ToDoリスト」というアプリがあります。
このアプリはスマホとの相性が抜群なのでToDoの管理が非常にラクになるでしょう。
ただし、ToDoもOneNoteでまとめて管理する方がラクだと感じる方もいると思うので、その辺は自己判断していきましょう。
ToDo リスト
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STEP6:ToDoの反省/ノートの読み返し
ToDoを実行したら反省をしましょう。
- 改善点はあるか?
- 継続して心がけるべきか?
- やってみてどうだったか?
- もっといい課題が見つかったか?
といったように、ToDoを完了するたびに自問自答して、さらなる成長を求めていきます。
あとは、定期的にノートを読み返す時間を作ってあげることも重要です。
ToDoをこなしながら読み返しを行っていくと、知識が定着するのはもちろんのこと、今まで見えてこなかった新しい着眼点が生またり、更なる発見が見つかったりするのです。
おわりに:読書は血肉化する
いかがだったでしょうか。
ここまで、読書を血肉化する方法を紹介していきました。
これらの方法をしっかりと実行し、行動していけば、必ず本の知識はあなたの脳内に留まり、行動となり、習慣となり、心と一体になるでしょう。
読書をしても身に付かなくて困っている方々の参考になれば最愛です。
それではまた!